第46章 新しい任務同行者
杏「あの時も勃っていた様だ。風呂上がりに勃たせた状態の我妻少年と出くわした事があるのだが、やはりあの大きさだった。彼はまだ少年だからな。」
「………なるほど…。」
桜は納得した様に頷いた。
それから二日に一度帰って朝になる度に桜は三人の疲れを癒やして暫く過ごしたのだった。
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「分かった。ありがとう、ケンタ。」
し「桜さん、終わりました。………これが最後の任務でしたか。」
「うん…そうみたい。怪我人はいるかな?」
桜は任務中にしのぶとの任務同行終了の報せを受けた。
しのぶは心配そうな表情を浮かべながら首を横に振る。
し「いません。次は誰なんですか?」
「それが………無一郎くんなの。何でなんだろう…。」
しのぶとの同行が短かった理由のうちの一つは、しのぶが怪我人を作らないように動いていた為だった。
それは柱としても、人としても当然の事であるが、しのぶと合同任務に当たった隊士は索敵以外役割を与えられず 鬼を見ないまま帰る者も少なくなかった。
つまり、桜への思い入れが強過ぎて桜の能力が活かされなかったのだ。
その点、無一郎は協調性を持っていなかったが為に合同任務は殆どした事がなかったが、応援に駆けつけた際 無慈悲と言える程に隊士を気に掛けなかった。
隠が居なかったら死んでしまっていた隊士もいただろう。