第8章 覚悟と条件
桜と千寿郎は猫になる条件、人に戻る条件についてまとめる事にした。
「まず、意識すればどちらにもなれる。これは問題ないんだけどね…。」
(問題は意志と関係ないとき…。)
千「今まで姿が変わった時はどんな状況でしたか…?」
そう言われて桜は思い出すように眉を寄せた。
「…杏寿郎さんの前だと覚悟してても、目で確認しなくても、猫の姿になっちゃう。」
「だけど、ぽかぽかとした気分で杏寿郎さんと寝た時は人間に戻っちゃった。寝た後にだけど…。」
「あ、でも気絶してた時は猫の姿のままだったな…。」
「あとお父さんの時とか、体がこわばった時は必ず猫の姿になる。」
それを聞いて千寿郎は眉を寄せる。