第40章 ※ベッドの扱い方
桜は慌ててその光景から視線を外すとシャワー室を探す。
(な、ない…お風呂付きの部屋ってまだないんだ……。)
「……杏寿郎さん………、」
上体を起こしてベッドの上に座ると、桜は自身の近くをぽんぽんと叩いて杏寿郎を招いた。
杏寿郎は何故そこへ行く必要があるのかと不可解そうに首を傾げたが 素直にベッドに上がって膝をつく。
杏「どうした。すまないが早く脱いでしまわないと…、」
言い終えるより前に桜が自ら自身のズボンを脱がす手伝いをし始めた為 杏寿郎は珍しい行動に目を大きくさせつつも協力して急ぎ脱いだ。
そして桜は固まり、杏寿郎は眉を顰めた。
少量ではあったが精液が腹に向かって漏れ、シャツにべったりと付いてしまっていたからだ。
杏「男根が上へ向いていたのでズボンは無事だがシャツは洗わなければならないな。」
そう言いながら苦い顔をする杏寿郎の目の前で桜はそっとシャツを捲ると猫の様に杏寿郎の腹を舐めた。
杏寿郎は余りにも予想外の行動に思わず固まった後すぐに止めようとするも、その気配を察知した桜が余裕を失くさせようと杏寿郎の昂りをするりと撫でて刺激する。
桜の思惑通り杏寿郎は眉を顰めて固まった。