第7章 空白と決意
再び眠ったリアを眺めていると、ゆっくりと扉が開きエルヴィンが顔を覗かせる。
「…一度起きたがまた眠った。」
報告を済ませ部屋を出るリヴァイに、エルヴィンは振り返る。
「リヴァイ。」
扉にかけていた手が動きを止める。
「私は間違っていると思うか?」
「…俺はてめえの判断に従う。
てめえが正しいと思う道が俺たちの道だ。」
「…ありがとう。」
「チッ…。」
リヴァイが部屋を出ていくと、エルヴィンはベッドで眠るリアの手を握った。
「…リア。君にも許してもらいたい。私の独断で人類を放棄することと、君の道を勝手に決めることを。」