第7章 空白と決意
開けた扉を乱暴に閉め、
リヴァイは遠く離れたリアの部屋へと向かう。
兵舎の1番奥。普段だれも近づかないような片隅にある部屋へ続く廊下を歩く。
会うのはいつぶりだろうか。
とても長い間会っていないように感じていた。
それ程俺はリアのことばかり考えていたのか。
たとえ忘れられていたとしても側に居たい。支えたい。
リアの笑顔を思い出し頬が緩む。
会いたい。会って話しがしたい。
触れたい。抱きしめたい。
これが俺の決意。
リヴァイの足取りが自然と速くなる。
この角を曲がれば会える。
そう思った時、リアの泣き叫ぶ声と何かがぶつかる激しい音が聞こえた。
瞬間蘇るあの日の記憶。
リヴァイは走り出した。
今度こそ間に合いたい