どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第10章 黒の教団
コムイとアレンはエレベーターで下へと降りる。
「明日まで麻酔で動かないけど、ちゃんと治ったからね。」
「もう絶対、腕壊すもんか。」
「まぁまぁ、副作用はあるけど、寄生型はとってもレアなんだよ。イノセンスの力を最も発揮できる選ばれた存在なんだ。」
「イノセンス?」
アレンの声に答える人々。
「それは、神のイノセンス。全知全能の力なり。」
「また一つ、我らは神を手に入れた。」
コムイはその人々のことを教える。
「僕らのボス、大元帥の方々だよ。さ、君の価値をあの方々にお店するんだ。」
すると、上から白い物体に絡め取られる。
「イ、イ、イノセンス。」
白い管がアレンのイノセンスを探る。
アレンはイノセンスを発動させようとする。
「むりむり、麻酔で明日まで動かないって言ったでしょ?」
「コムイさん!」
「どうだい?ヘブラスカ。この神の使徒は君のお気に召すかな?」
(なんなんだこれ。気持ち悪い。体の中を何かに探られている感触。動け、発動するんだ。動け!)
アレンは無理やり発動する。そのため、不完全。
「神経が麻痺してるのに無理に発動しちゃダメだ。落ち着いて、私は敵じゃない。」
ヘブラスカは自分の額とアレンの額をくっつける。
「2%…16%…30%…53%…83%…どうやら、83%が今お前と武器のシンクロ率の最高値のようだ。」
「シンクロ率?」
「対AKUMA武器発動の生命線となる数値だ。シンクロ率が低いほど、発動は困難となり、適合者は危険になる。脅かすつもりはなかった。私はただ、お前のイノセンスに触れ、知ろうとしただけ。」
「僕のイノセンスを知る。」
ヘブラスカはアレンをエレベーターにのせる。