どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第8章 リナリーのお悩み相談室?
「ユウがそう思ってたとしても、アユムがそう思ってないかもしれないだろ?」
「それはないわ。断言する。アユは神田のことを恋愛対象としては見てないもの。」
「断言できるって、それはつまり、アユムには他に好きな人がいるってことさ?」
やばい!と思う。ここでアユがラビのことを好きだとは言えない。
やらかしてしまった、、
「いや、うん、その、ね、」
どうしよう。テンパってきてしまう。
「リナリーはアユムが誰のこと好きか知ってるってことさ?」
「知らない!」
勢いで知らないと言ってしまう。
まぁ、変な探りを入れられるよりはマシだと開き直ることにする。
「でも、誰か好きな人が居るとか?」
「えーっとね。よくわかんないのよ。でも、好きな人は多分居るんだろうなぁって私が勝手に思ってるだけよ?」
「リナリーが勝手に?」
「そうそう。」
「そうか。」
なんとか納得してくれたみたい。
「じゃあ、とりあえず、オレはユウに悪いって思う必要はないってことさな。」
「うん。」
「でも、他にアユムが好きな人が居るんだとしたら………あぁぁぁぁぁぁぁ!もうわかんねぇー!」
「ラビのしたいようにすればいいんじゃないかしら?」
「うん、もうそうする!オレ開き直っちゃう!リナリーありがとな!決心できたわ!」
ラビは手を振って部屋から出て行った。
「はぁ、似たもの同士ね。」
私はあの2人を思ってため息を吐く。
私にとって2人は大事な仲間であり、家族。
ラビの立場もわかるけど、できれば2人で幸せになってほしいな。なんて思ってしまう。