どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第4章 共同任務
【ラビside】
「アユムのイノセンスのこと教えて欲しいさ。ダメ?」
汽車に乗ってからオレはアユムに聞く。
「別にいいけど、何が聞きたいの?さっき大部分は話したけど。」
「できること教えて欲しいんさ。例えば、オレのイノセンスだったら、大きさを自由に変えられるーとか。そんな感じ。」
「あぁ。うーんっとね。『2つの棒』は鎖の伸び縮みぐらいしかできないかな。で、こっち『女神のばね』は脚力とかキック力が格段に上がるの。あと、空気を掴めたりとかかな。」
アユムは左足をさすりながら答えてくれた。
「空気を掴めたりってどういうことさ?」
「えっと、掴めるっていうか、空中に立てるみたいな?」
「マジか!すげぇ!ちょ、見たい!」
「ちょっと静かにしてよ!みんな見てる!」
オレが席を立ってアユムに詰め寄ると、声を潜めて言われた。
ちょっと興奮しちった。
「ご、ごめん。」
「明日とか暇?」
「え?」
一瞬アユムの言ってることがわかんなくて戸惑う。
「だから、明日なら修練場とかで見せるよ?ってこと。」
「あ、あぁ。見たい!」
「じゃあ明日、暇な時ぼくの部屋きて。」
「わかったさ!」
「約束ね。」
そう言ったアユムの顔は、今まで見たことがないくらい優しく笑ってた。