どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第4章 共同任務
その後、3人で探してやっとイノセンスを見つけたのは日が暮れる数十分前だった。
「もう、お2人が喧嘩なんかしなければこんなことにはならなかったはずなのに…」
最初の頃はエクソシストに逆らうことをしなかったマニュアル通りのファインダーだったのに、今では文句タラタラのダン。
「年齢もキャリアも私が一番上です。私の指示を聞いてもらいます。」
イノセンス探しの途中でそんなことを言い出したのだ。
ついさっきまで年齢がどーたらと喧嘩をしていた身としては、そんなことを言われたら従うほかない。
「いいですか?この職場ではあまり年齢は関係ありません!先輩後輩もです!この職場で価値があるのはいかに効率よく仕事をし、生きて帰るか。ということです!わかりましたか?」
「「はい。」」
「私だってまだ新人の方なんです。キャリアは2年半で、年齢は25です!こんな新人のファインダーに注意されるエクソシストなんて聞いたことありません!」
「「はい。」」
「これからは先ほどのようなことはないようにお願いします!」
「「はい。」」
森を出て村に着くとダンに叱られた。
少しの沈黙。
3人で顔を見合わせる。
「「「あはは!」」」
3人同時に笑う。なんだかくだらないことで喧嘩して怒られたな。とおかしくなってきたのだ。
「マジくだらない」
笑いながら言う。
「ほんとさ。」
「一番最初にこの話をしだしたのはラビさんです。」
すかさずダンが突っ込む。
一通り笑ったところでぼくとラビは駅に向かう。まだギリギリ汽車が走っている時間だから。
ダンは後処理などをしてから帰るという。
本当にファインダー様々な職業である。