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どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中

第4章 共同任務


倒れてくる方向からそれてやっと落ち着く。


「危なかったさぁ。アユム、イノセンスは持ってるよな?」

「もちろん…あれ?ない。」


手に持ってたはずなのにいつのまにかイノセンスが手からなくなっている。


「え!?ない!?」


ラビが詰め寄ってくる。


「いや、さっきまでは持ってた!」


ぼくはそう言って、倒れた木の方を見る。


「もしかして、下敷きになったとか言わないよな?」


ラビは顔を引きつらせる。


「そのもしかしてかも。探すの手伝って!」


ラビに言う。


「人に頼み事するんだからもうちょっと言い方あるっしょ?しかもこっちは歳上さ。」


ラビがいたずらを思いついた子供のような顔をする。


「申し訳ありませんが、一緒に探してください。お願いします。」


ぼくはそう言って頭を下げる。


「よろしい。優しいこのお兄さんが一緒に探してあげよう!」


まじむかつく。まじむかつく。なにあれ。
いたずら大成功!って感じで笑ってるラビがむかつく。
でも、そこで気付く。
これは作り笑いじゃない。素直に笑うこともできんじゃん。と少し感心。


「年齢関係ないし。ぼくのほうが先輩だし。」


そう呟く。


「おい!聞こえてるぞー!」

「だって先輩はぼくだもん!」

「先輩後輩の前にまずは年齢さ!」

「年齢の前に立場でしょ!立場はこっちが上!」

「まぁまぁ。」


ぼくらが言い合っているとファインダーが間に入ってくる。


「「ファインダー(ダン)は黙ってて(黙ってろ)!」」


ラビと一緒に言う。
(このファインダー、ダンって言うんだぁ。)とか呑気に思いながら。

ダンがため息をつく。


「さっさとイノセンス探してください。日暮れますよ?」


ダンは1人で倒れた木に向かう。
そして振り向き、


「私からしたら2人とも子供です。そんなこと言い合ってないでさっさとしなさい!」


怒った。

怒られた。瞬時にそう判断し、口喧嘩をやめる。ラビも同じことを思ったのか、ハモる。


「「はい。」」
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