どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第4章 共同任務
「アユム!お前マジですげーさ!オレがどんなに頑張っても無理だったのに!」
「あなたが弱いのがいけないでしょ。」
さっさとイノセンスを回収しようと思い、『2つの棒』を手に持ち、根っこに手を突っ込む。
中は結構大きな空洞になっていて、『2つの棒』を投げることができる。
『2つの棒』の鎖をイノセンスに巻きつける。
そして、引っ張り出す。
「『施錠』 あれ?んーーーー!!」
堅い。ていうか、重い?全然出てこない。
根っこに足を引っ掛けて全体重を乗せて引っ張る。
「オレたちも手伝ったほうがよさそうさね。もっと鎖長くしてくれたらそこ持って引っ張るさ!」
ラビの言う通りにしようと思い、鎖を伸ばす。
「『解錠』 はい。」
伸ばした鎖をラビとファインダーが掴んだのを確認する。
「『施錠』 引っ張るよ!せーのっ!」
3人とも全体重をかける。
スポッ!
そんな、いかにもな音を立ててイノセンスが抜ける。
「ふぅ。取れた。」
ラビがその場に尻餅をついて、バンダナを首まで下ろして額の汗を拭う。
ぼくも勢いで尻餅をついてイノセンスを回収。
「ちょっ!危ない!離れましょう!」
ファインダーが急に上を指差して叫ぶ。
「「え?」」
ぼくとラビがハモって上を見上げる。
完全に生命力の尽きた大樹が傾き始めていた。
「「「うゎーーー!!」」」
3人で一目散に逃げる。
『女神のばね』を発動すれば2人とも連れてすぐに逃げられるけど、発動する暇すらなく全力疾走。