どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第4章 共同任務
プルルルル
「はい。……はい、今終わりました。」
数歩後ろを歩いていたファインダーが持つ通信機に通信が入った。
ぼくとユーちゃんは並んで振り返り、ファインダーの連絡が済むのを待つ。
「了解です。お伝えします。」
通信が終わるとファインダーはぼくの方を見た。
嫌な予感がする。
「ここから南西へ19キロ地点にてレベル2のAKUMAが現れました。そのAKUMAは対アクマ武器の攻撃でさえシールドを張ってバリアできるようです。そこにはイノセンスもあります。今はラビというエクソシストが戦っているようですが、彼だけでは困難なようです。
コムイ室長がアユム様ならすぐに駆けつけられるのではないかと。」
「え、今任務終わったばっかなのに!?」
「ええ。」
ファインダーは頷く。
「いつもいつもあの人はぁ!」
コムイさんはいつもぼくを足軽のように扱うのだ。
「だってアユムちゃんなら汽車よりもずーっと早いでしょ?」とか言って資料運びとかもさせるのだ。
「文句言ってねぇで行けよ。任務だ。」
「わかってるよ!行くよ!そのかわり、ここの任務の報告はユーちゃんがしてね!」
「は?」
この後続くであろう文句を聞かないためにぼくはすぐに南西へ飛び立った。