どんな世界でも女神は笑う。【D.Gray-man】※停滞中
第4章 共同任務
「ようこそいらっしゃいました。ここで村長をしております、ヴィクターです。本日はもう夜も遅いので宿にてお休みください。」
オレはヴィクターさんについて宿へ来た。
ダンは元々この村にいたファインダーと交代し、森の入り口にいるという。
ほんとファインダーは大変さなぁ。と呑気に思う。
ー次の日ー
「ラビさん、こちらです。」
「うひょー。こりゃ綺麗さね。」
例の大樹の前にやってきた。
満開の桜。
そんな大樹の木の幹の周りを一周歩く。
太すぎて一周歩くのも大変。
根っこがあって歩きにくいところもある。
注意深く観察してると一箇所光る場所を見つける。
「ん?これがイノセンスか。なぁ、ダン、このイノセンスとったらこの木は枯れんのかなぁ。」
「おそらく、この木はもう寿命を迎えているものだと思われます。それをイノセンスによって無理やり生かされている。イノセンスがなければ、枯れ果て土へと還るでしょう。」
「そっか。土へ還さなきゃだな。」
オレはそう言いイノセンスに手を伸ばした。
「ん?届かない。んーー。ダメさ。」
どんなに伸ばしても根っこに囲まれて守られているイノセンスに手が届かない。
「ダン、変わってくれさ。」
「はい。」
ダンも手を伸ばすが届かないらしい。
「どーすっかな。ちょっと申し訳ないけど根っこ切るか。」
「そうですね。」
ダンはそう言い、背負っていた荷物からノコギリを出した。
「その鞄、なんでも入ってるんさな。」
感心しつつ、ダンが根っこを切るのを見守る。
「あれ?え?なんで?あれ?」
「どうした?」
ダンが焦り始めた。
「どんなに切っても切っても再生してしまって…」
「え?ほんとだ。傷一つ残んねーのな。」
どうしたものかと考えていたとき、