第9章 ●ここまでの粗筋と、キャラまとめ●
●7章
大切な人達との長い別れとなる。彼女は家族とフィリップに挨拶をする。
そして父と母から、新しい名前と お守り代わりの銀製の短剣を受け取ったのだった。
そしてついに、ハーツラビュルの3人と馬車で城を出る。
新しく住む事になる家は、案外近くにあった。なんとここはマレウスの領土からもそう遠くはない。
灯台下暗しで、見つかりにくいというリドルの案だった。
4人が家の中に入ると、なんとそこにはフロイドの姿が。彼は密かに馬車をつけて 先回りしたらしい。
危うく交戦しそうになるが、フロイドにそのつもりは無いらしかった。
フロイドの目的は、さきほど自分が手に入れた情報をみんなに話す事。それは、ローズの呪いが弱められた事実だ。
ローズが就寝した後、彼等4人だけで話し合いを行った。
そこで決まった内容は、ローズに真実の愛を見つけてもらう為に 自分達の誰かに恋に落ちてもらおう。という物だった。
フロイドが望んだ通りの、退屈しない展開。彼はアズール達に、この秘密の隠れ家の存在を報告しない事に決めた。
●8章
真実の愛。考えてもすぐに答えなど出るはずもない。
とにかく始まったこの新生活1日目に、4人はパーティを執り行う事を決めた。
ローズは、トレイと台所に立ったり、デュースと薔薇を塗ったり。リドルと森を散策したりした。
彼等は3人とも、ローズに恋をさせようと考えているわけだが。初めは無意識に。そして徐々に、自分の方が彼女に惹かれていく事を自覚していく。
勿論、ローズを眠りから覚ますには 両想いが必須条件なので、それが正解ではあるのだが…。
初めは、誰かしらがローズと恋に落ちればそれで良いと考えていた彼等。しかし次第に、自分を相手に選んで欲しい。そう強く願うようになっていくのだった。