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【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第9章 君のヒーロー


100万を取り返したと喜ぶ緑谷。

だが…

『やっぱ引っ掛かっちゃったね、出久くん!!』

「万が一に備えて、鉢巻きの位置は変えてますわ!!
甘いですわ、緑谷さん!!」

そう、普通はとったばかりの鉢巻きが一番上だと思う。

だが楓風と八百万が裏をついて鉢巻きの位置を変えていたのだ。

残りは17秒。

たくさんの騎馬が交差する。

再び手を伸ばしてくる緑谷

他のチームも近付いて来ている気がする。


そして、とられたものを取り替えそうと試みたが




タイムアップとなってしまった。


べしゃ、という悲惨な音が隣から聞こえ


横を伺うと


爆豪が地面に顔面から



落ちているのだった。




(わぁ…痛そ)



結果は轟チームが一位

爆豪チームが二位

意外な心燥チームが三位


そして…

『ねぇ、そういえば途中で気付いたんだけど
頭の鉢巻き、多分…』

緑谷チームが四位だった。

『途中で常闇くんにとられてたっぽい。

まぁ無事一位でよかったぁ!!
二位じゃ悔しくてたまったもんじゃないもんね』

チームメイトと喜びを称えあうと、

楓風は焦凍へ視線を移す。
(やっぱり、引っ込めちゃったんだね…)

複雑そうな表情をしながら
(攻撃には使わねぇ、そう決めたはずなのに

気圧された…)
左拳を握りしめ、手を見つめ

「親父の思う通りじゃねぇか…」
と小さく、悔しそうに呟いた轟。

楓風はそれを、泣きそうな目で見つめたあと

轟へと一歩踏み出し


『…焦凍。

ちょっと話したいことあるんだ、聞いてくれる?』


と力強い目で見つめながら


声をかけた。
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