• テキストサイズ

【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第9章 君のヒーロー


残り時間が半分を過ぎた頃。

「そろそろ…


獲るぞ」

作戦通り、轟の声で動き出した。

作戦というのは、
流れが動き、緑谷や他チームが消耗した後半に畳み掛け、一気にとると言うものだった。


相手も薄々理解していた様子。

でも自分達のこの作戦なら

そんなことは大した傷じゃない。

「飯田、前進
八百万、防御の準備
楓風は…」
『うん、大丈夫』

轟の動きの指示と共に

こちらは点を取りに行き、あっちは全力で逃げる

おにごっこが始まった。

『じゃあ…
みんな、しっかり掴まってよ!!』
そう、声をかけると

自分達のいる場所から半径1mの圏外を囲むように
最大風力を発生させた。

台風が来たかのように、
楓風達を中心に爆風で包まれる。

周りにいた緑谷チームと轟チームのポイントを取ろうとして群がる騎馬は飛ばされ、轟の氷結で固められる。

第一種目の時に氷結を避けられたのを踏まえて、
楓風の爆風があったおかげで、氷結を避けられることがなく、完全に動きを封じたのだ。

「一応貰っとく」
近くにいた騎馬の鉢巻きを奪うと、緑谷チームに向き合った。

すると常闇のダークシャドウが攻撃に来る。
しかしそれを、あらかじめ用意した発光する盾で防いだ。

____これは単なる予測にしか過ぎないんだけど
多分常闇くんのダークシャドウは…

『…っし!!やっぱり光が弱点だった!!』

楓風の読みが当たり、ダークシャドウは光に弱いため攻撃に出れなくなった。
これで相手の攻撃を止めた。

これで、後は100万を取って終わり


…のはずだった。


緑谷は、楓風のように動きや思考を読んで動く。
そのため、

轟が左を使わないことを読まれてしまい、


騎馬の左側へ逃げ続けられているのだ。

そして麗日の浮ける個性が厄介で、楓風の風を避けてしまう。

もう速すぎる風は判断力と体力がかけてしまうため、なるべく発生させたくないのだ。

かれこれ、五分は逃げ続けられている。

次の作戦に頭を回していると

「残りは一分弱…
この後俺は使えなくなる
頼んだぞ

…しっかり掴まっていろ!獲れよ、轟くん!!」

そう告げると

”トルクオーバーレシプロバースト”


目にも止まらぬスピードで緑谷チームへ向かって

一直線に飛び出した。
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp