第7章 恐怖
(……あ、れ!?)
奴の五指が触れ、崩れ始める筈の楓風の顔は、綺麗なままだった。
「…ほんとかっこいいぜ
イレイザーヘッド…!!」
相澤先生が、血だらけの顔を上げ、奴の個性を消していたのだ。
(相澤…先生…!!)
すると上に乗っかっていた脳無は、相澤の頭を地面に押し付けた。
私は相澤先生がくれた一瞬の時間で爆風を起こし、奴から距離をとった。
「…みんなから…離れろ!!
スマッシュ!!」
と叫んだ緑谷は、敵に殴りかかった。
一瞬の隙に手のひら敵を脳無が
守るようにたっていた。
そして緑谷のパンチは、
全くと言っていいほど効いていなかった。
「いい動きをするなぁ
スマッシュって、オールマイトのフォロワーかい??
…まぁいいや君」
そして意地でも誰かを崩壊させて行きたいのか、再び近くにいた娃吹に掴みかかろうとする敵。
手が触れるまで約15センチというところに
「もう大丈夫
私が
来た!!!!!」
という声が響き渡った。
「「『オールマイト…!!』」」