第71章 meow
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『カカシはさぁ、サスケくんを教えるんよね?』
「ああ…それがどうかした?」
『いや、ナルトくんは自来也様に預けるし…第七班は実質活動休止になるでしょ?
私とサクラちゃんはどうしようかなあって』
さきは顎に軽く握った拳を当てて考える素振りを見せた。
自来也と別れた後、現在この二人は肩を並べてアカデミーへ向かっていた。
何やら自来也には私用があるらしく、直ぐにナルトに修行を付けられるわけではないらしい。
そこでその間の先生として、エビス先生にナルトのことを指導してもらえるようお願いに行くところだ。
「サスケもあの様子じゃ当分の間は病院から出られないでしょ。
サクラ一人を任務に就かせるわけにもいかないから…ま…暫くオレたち二人だけで動くようになるだろうな」
『二人だけで任務に就くってこと?』
「いや、本来予選を通過した下忍の担当上忍は、よっぽどのことがない限り任務から外されるハズだよ。」
『ふーん…なら、これから私たちどうする?』
今度はその質問を投げかけられたカカシが、うーんと唸りながら点を仰ぎ見た。
カカシとしては、さきと出会うよりもずっと前…
彼がまだ三代目火影直轄の暗部に所属していたころと比べて鈍りに鈍ったその体を、どうにかして叩き直しておかねばならないと少々焦っていた。
今後は過酷な戦いが待ち受けていることは想像するに容易いからだ。
「んーオレもこのままじゃ…とは思うけど…さて、どうしようかな…」
『……ま、私じゃカカシの相手してても役不足やもんね~…』
「え?」
少し声のトーンを下げたさきに、カカシがスイと視線を走らせた。
さきはムスっと口をとがらせてやや拗ね気味だ。
カカシは慌てて、「そういう意味じゃないから」と弁解するも、さきはカカシと視線を交えないでツンと前を見ていた。