第70章 予選終幕
『だ…すき…よ………』
「さき!起きたか…?さき…!」
『ん……?』
カカシがサスケの病室に着いた時には、ベッドに眠るサスケと、その隣で気を失っているさき…
そして、大蛇丸の部下でありスパイの薬師カブトがその二人の横で佇んでいた。
暗部に紛れてサスケを狙っていた所に出会したのだが、結局取り逃してしまった。
見た所、サスケに危害が加えられた痕跡はなかったが、さきは何か薬でも盛られたのか幾ら呼び掛けても返事をする事がなかった。
別室にさきを寝かせ、治療を開始してもらってからはや数時間。
なにかまた嫌な夢でも見ているのか、しばらくの間さきは魘されていた。
『…………あれ……?』
「…目が覚めたか…?」
『…カカシ…?』
「ああ…良かった。気分はどうだ?」
『なんか…よく寝たなって感じ……特に悪くないけど…』