• テキストサイズ

【NARUTO】繋ぐ場所【カカシ】

第68章 予選開幕-4-


 ―――――ー ガッ!!

「う!!」

 一体目が、力任せに思い切り拳をキバにぶつける。
 そして二体目が、そのナルトの背を踏み台に宙返りで空中高くに飛び上がった。

「ず!」
「ま!」
「き!」

 三体目…そして、四・五体目がスライディングでキバの下に潜り込み、順番に蹴り上げた。

 蹴りあげられたキバの真上には、先程の二人目のナルトが踵を振りかぶって構えている。
 彼はそれを容赦なく振り落とし…―――



 ―――――― ゴッ!!!

「ナルト連弾ー!!」

 ―――…キバを地面に打ち付けた。



 ナルトの体術が見事に炸裂したことに、観戦している殆どの人が目を見開いて驚いた。

『わぁ…!アレさっきのサスケくんのよねぇ!すごーいっ!』

「新技ねェ…さっきサスケの技見てたからな…アイツ」

 拍手をして喜ぶさきの隣にはなんだパクリか、と半ば呆れ顔のカカシ。

 ハヤテがキバに近寄り、試合の続行が可能かを確認する。
 そして…

「勝者うずまきナルト!」

 ハヤテの勝者コールに会場が湧いた。

 ナルトは自身の手のひらをじっと見つめ、確実に力をつけていることを噛み締めるように、グッと強く握りしめる。
 そんな姿に、カカシも優しい笑みを浮かべていた。



 これで第七班全員の予選が終わった。
 一ヶ月後の本戦に望むのは、サスケと、ナルトの二名となった。


/ 641ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp