• テキストサイズ

【NARUTO】繋ぐ場所【カカシ】

第64章 通過者と棄権者と


「どうします?」

 イビキや他の忍も流石にサスケの異変に気付いているようだ。
 アンコも火影様に歩み寄り、やはり棄権させた方が良いのではと持ちかける。

(それは確かにそうなんだけど、でも……)

『アンコ…でもサス…』
「そう素直に言うことを聞くタマでもないでしょあいつは…」

 さきが話し終えるより先に、カカシが言葉を被せた。

「なんせあの――― うちは一族ですから…
ねぇ、さき」
『…うん』



 そう言うカカシと、それに同調したさきに、アンコが信じられないと眉間に皺を寄せ声を上げた。

「何バカ言ってんのよ!…あの子が耐えてるだけでも不思議よ。ホントなら…もう死んでるわ!」

 そして火影様に、試合を止めるよう要求する。

「火影様!」

 火影様はパイプから口を離し、煙を吐き出しながら判断を下した。

「大蛇丸の言ったことも気にかかる……サスケはこのままやらせ、様子を見ていく。
 カカシとさきにはもう既に言ってあることだ…」

「ほ…火影様…!」

 すがるような声のアンコを目で制し、火影様は最後にこう付け足した。

「ただし、呪印が開き力が少しでも暴走したら止めに入れ」


/ 641ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp