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【NARUTO】繋ぐ場所【カカシ】

第64章 通過者と棄権者と


 カカシとガイと三人で到着した試験会場には、既に第二の試験を通過した下忍達が整列していた。
 火影様を中心に、さき達も整列する。 
 壇上のカカシの右隣にガイ、その一段下にさきと、隣にはアンコという並びだ。
 またさきらと向かい合うようにして、第七班の班員含め、今年のルーキーとガイ班の子も全員揃って整列している。
 さきの真上では、何やらガイがカカシに話しかけていたようだけど、カカシは全く聞いてなかったようで「ん?何か言った?」などと、ガイはまた軽くあしらわれていた。



(さて、問題のサスケくんやね…)

 見たところやはり、大蛇丸によって呪印が施されてしまっているようだ。
 痛むのか、時々左肩の首の近くを抑えて顔を歪めているのが見受けられる。
 そんな様子を目を細めて見つめていると、隣のアンコがピンと空気を張りなおすような声で受験者たちの注目を集めた。

「それではこれから火影様より“第三の試験”の説明がある。各自心して聞くように!」

 アンコの言葉の後、粛々と第三の試験の説明、そして火影様の話が進められた。
 さきも前回の試験時に聞いた、同盟国と、この中忍試験の関係…つまりこの中忍試験の真意についてだ。
 受験者の中には表情を曇らせる者もいれば、一番に棟に到着した赤毛の少年…我愛羅のように「何だっていい…それより早くその命懸けの試験ってヤツの内容を聞かせろ」と、己の力を誇示するためか、里より何より戦いたくて仕方ないと既に疼いている血の気の濃い者もいた。


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