第3章 Talking Night
家に帰り、夕食と風呂の支度、洗濯や掃除などの家事を共にこなし、食事をとる。
さきはその後も、借りてきた巻物などの書物をひとつずつ広げて未だに真剣に読んでいた。
―――――― すっかり夜が深くなった来た頃、
「さき、そろそろ寝ないと明日起きれなくなるぞ」
『…ん、もう少し』
「……何をそんなに真剣に読んでるわけ?」
ひょいと本を上から覗く。
すると、それを阻止するかのようにぱっと彼女がこちらを見上げたため、不意なことに軽く驚いた。
『…カカシってさ、写輪眼を使うと動かれへんの?』
「…え、何?急に。」
『いや、そうなんかなって……この本読んでてさ。』
パタリと閉じられた本の表紙をチラと見ると、彼女が手にしていたのは写輪眼の本だった。
「うーん…まぁねぇ。オレはそもそも、この能力を持ちえない人間だからね。」
『そう…やっぱり。これ、カカシのことよね?この本に挟まってた。…色々、気を付けた方がいいんやない?』
顔の前にスっと差し出された1枚の紙。
そこには擦れた文字でこうメモ書きされていた。
写輪眼のカカシ
コピー忍者
千の忍術
万華鏡開眼の可能性
・身内の死
・師の死
・仲間の死
能力使用後七日は自由が効かず
幼少期に木ノ葉隠れの里暗部入
狐面
冷血