第47章 空白の時間
さきはその続きを言おうとするもカカシに制された。
カカシは真剣な眼差しで彼女を見つめる。
多分、結構無茶なことを考え始めている私のことを心配してくれているのだ。と、さきにも想像がついていた。
「無茶するな。 オレの雷切が目に見えるのは、かなり膨大なチャクラを片腕に溜めているからということはお前も知ってるでしょ……
オレでも一日に四発が限界だ。 オレよりチャクラもスタミナも少ないお前が、それと同じように全身に高濃度なチャクラを溜め、長時間戦うにはリスクが大きすぎる。
余程の強靭な肉体やスタミナを持ってるなら別だけど……一時的に身体能力や攻撃力も上がるかもしれないが、理解力のあるお前なら、その後どうなるかはさっきの話と、今のその身をもって分かるはずだ。」
カカシは真剣な声色で、まるでさきを諭すように説明した。
しかし彼女は、ふるふると力なく首を横に振って口を開いた。
『なら…出来るようになればいい。 カカシの負担がそれで軽くなるなら、そうするべきやろ?
どう考えても、私より戦力になるカカシの方が動けなくなると困る…それはカカシだって思ってるよね?』