第41章 仙人との出会い
カカシの気持ちは素直に嬉しく思ったが、それにしてもこんなに心配してくれるだなんてなんて過保護で心配性だ...笑ってはいけないところではあるが、流石のさきもなんだか笑けてきてしまう。
あぁ大事に思ってくれてるんだな、と嫌でも痛感してしまう。
…決して嫌ではないのだが。
『それにさ、そろそろナルトくんあたりがダダ捏ね始めるんやないの? つまらない任務ばっかり~って…』
「もう既に捏ねてるよ…」
『ふ。ならカカシ先生、もっと沢山任務経験させてあげてよ。 カカシはプライド高いから、面倒やと思ってても、そうやって成長してくあの子達が誇らしいんやろ?』
「…ま、そうだね」
さきはカカシのパッとしない返答に小さく肩を揺らした。
カカシはああ見えてプライドがもの凄く高く、だからこそ常にちょっと斜めな性格だ。
ちょうど彼の額当てのように。
『てことで、私は明日から出ます』
「え、明日……じゃ、せめてそこまで送らせて」
そんなカカシがこうまで言っているのだから、素直に甘えておくのが良いだろう…さきは柔らかな笑みを浮かべる。
『…わかった。 よろしくねカカシ』