第5章 ❀貴方とならどんな事でも
今日は小芭内さんと二人任務だった。
師範と継子だし、二人で行動するのはわりと少なくはない。
のだが。
「えっと小芭内さ……師範。ここはどこでしょうか」
「俺が知るか。一体なんだと云うんだこの何の変哲もない真っ白い部屋は」
そう、私達は何やら鬼の血鬼術により真っ白い部屋へと移動させられていた。
師範はイライラしながら壁を日輪刀でガンガン叩いているが、どうやら物凄く丈夫な壁らしい。
「扉らしきものもありませんし、どうやって出ればいいんでしょうね……」
私がそう呟いて壁をなぞった瞬間、そこに突然扉が現れた。
「へ……」
私が驚いていると、師範がドアノブをガチャッと動かした。しかし開かない。
「……チッ!」
ガチャガチャ!!ドンドンドン!
「クソ……開かないか」
師範がやたらめったらに扉を開けようとするが全くもってビクともしなかった。
そうこうしていると、扉の上にズズズ……と何やら看板のような物が浮かび上がった。
『中出ししないと出られない部屋』