第4章 ふわふわの綿菓子のよう
神様、私にこの人を与えてくれて
ありがとうございます。
一体、前世でどれだけの徳を積めば
こんな素敵な人と出会えるのでしょうか。
「あり、がとう……おばな……さ…!だい、好き!だいすっ、き!えぐっ!」
「俺も大好きだ」
小芭内さんは柔らかく微笑むと、軽く触れるだけのキスをした。
「いつまで泣くつもりだ。
目が腫れるぞ、泣きやめ…」
小芭内さんが優しく、何度も何度も目尻に唇を落としてくれた。
それがとても安心して、いつの間にか私は眠ってしまった。
小芭内さん、私も貴方に
一生分の幸福を貰っていますよ。
~完~