第4章 ふわふわの綿菓子のよう
「お前が不安になるのなら、いくらでもキスをしてやる。好きだと伝えよう。抱きしめてやろう。だから、遠慮せずに言え、」
私の鼻先に小芭内さんが鼻先が触れるほど顔を近づけてそう言った。
どうして?
どうして貴方はそんなに優しいんですか。
こんなに愛されて、私は貴方に何か返せてますか?
貴方に、何が返せますか?
「お、ば…ない、さん……わた…し、ひぐっ…!」
だめだ小芭内さんの優しさに触れすぎて涙がちょちょぎれる。
そんな私の頭を、小芭内さんが優しく撫でてくれた。ゆっくりでいいって言ってくれているのが伝わる。