第4章 ふわふわの綿菓子のよう
「早くしろ俺を待たせるのか」
「は、はいすみません!」
ジトッと見られて、慌てて小芭内さんの膝に向かい合って座る。
どわ〜〜!何これ物凄く恥ずかしいんですが!
心の臓がドッドッドッと激しく脈打っている。
「お、小芭内さん……」
なんか物凄く、か細い声が出たな。
そう思っていると、グイッと頭を押されて小芭内さんの肩に顎が乗る。そのまま、頭を撫でられた。
「…」
耳元で喋られて、小芭内さんの吐息が耳にかかってゾワゾワとする。
頭は相変わらず撫でくり撫でくりされている。