第4章 ふわふわの綿菓子のよう
「お二人でお出かけですか!」
炭治郎くんが笑顔で聞いてくるが、
「見ればわかるだろう。見て分からないならハナから聞くな。そして察したならいちいち声などかけるな。とっとと任務に行って死んでこいじゃあな塵(ゴミ)カス。」
横から小芭内さんが指をさしながら炭治郎くんにそう言い放つ。
やっと追いついた善逸くん達が(というより善逸くんが)ガタガタと怯えている。
「ちょっ、小芭内さん!子供になんて事言うんですか!それに死ぬなんて絶対ダメです!柱ともあろう方がそんな事……」
「俺はお前とデートをしているんだ。
なのに他の男に邪魔をされたくない。」
「で、ですが相手は子供で……!」
「子供だろうが男は男だ。それに今の俺は蛇柱では無い。ただの伊黒小芭内だ。」
また屁理屈を……
小芭内さんもどこか子供っぽい所があるんだよなぁ。