第2章 失いたくないあなただから
宣言通り、師範は目隠しをしてくれていたし
何も襲われることは無かった。
ちょっと嬉しかったのは、師範が背中を洗ってくれたことだ。目隠ししているのに。
本来ならば目下の私が師範の背中を洗うべきなのだが、足の捻挫もありしなくていいと言われたのでしなかった。
「、もう寝ろ」
今は自室の布団の上だ。隣には師範がいる。
なんでかって?
私も分からない。
「はい、寝ますけど……なぜ師範は私の布団に?」
「共に寝る。」
「は?」
どういうことでしょうか。
今日の師範は甘えたなのでしょうか?