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優しい貴方【鬼滅の刃】
第2章 失いたくないあなただから
「カアー!カァー!」
チン……、と日輪刀を鞘にしまった瞬間、
己の鴉が頭上を鳴きながら飛ぶ。
鴉は俺の腕に乗ると、鏑丸にビクビクとしているが、意を決してクワッと口を開いた。
「ガ鬼と交戦ノノチ負傷ー!治療中ー!治療中ー!任務ガ終ワリ次第蝶屋敷ニ来ラレタシ!」
「なんだと!?」
鴉の言葉に、俺の心の臓がズクンと疼いた。
……!無事でいてくれ……!
俺は出せる限りの速度で蝶屋敷へと急いだ。
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