第7章 ❀縺れ合い解け合い
「ですので、出て行くと申し上げたのです。
とにかく、離れてくださ──」
そこまで言った時、グイッと小芭内さんに顎を持ち上げられ唇を無理やり奪われた。
「っ!?んっ、んーっ!!」
いきなり何なんだ。愛想の尽きた女にキスなんかして。余計に惨めになるだけではないか。
─そんなに私を可哀想な女にしたいのですか。
「んっ、ちゅ…っ、ふぁ…」
舌まで絡められて、小芭内さんに知り尽くされた私の弱い所をしつこく舐られる。
「ぷぁっ……な、何を……」
しかしその次の言葉を紡げなかった。
小芭内さんが私の両腕を掴み、グイッと頭上に掲げる。そのまま両手を紐で縛られた。
「痛っ…!小芭内さんなにっ、」
「イライラする。非常に気に入らん。」
はぁ?!イライラするのも非常に気に入らんのも私のセリフなんですけど!