第6章 ❀何度でも教えてください
次の日、流石にこの状態では任務に行けないという事で小芭内さんは休暇になった。
私はそんな小芭内さんを抱っこして街中に来ていた。小芭内さんの子供用の服を買うためだ。
「小芭内さんに似合う服があるといいですね」
「ふん…」
どうやら小芭内さんは私に抱っこされているのが不服らしい。いつもの逆だからだろうか。私は嬉しいけど。
「小芭内さん、嫌なら降りますか?」
そう聞くと、
「否、別に構わん。(むしろ役得だが)」
そう答えられるので、では……と抱っこを続けた。嫌じゃない……のかな?ならいいんだけど。
そんなこんなで服を買って終わって、休憩に川のほとりの長椅子に座って買ったおにぎりを食べる。
「ふふっ、小芭内さん米粒が付いてますよ」
小芭内さんの頬に付いた米粒を摘んでパクリと口に入れる。小芭内さんが少し頬を赤くしているのは、多分いつもより食べにくいのが恥ずかしいからだろう。