第6章 ❀何度でも教えてください
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「……というわけだ。」
とろろ昆布汁を飲みながら小芭内さんはそう言った。
どうやら遠征先の鬼の血鬼術により体が縮んで子どもの姿(二頭身)になってしまったらしい。しのぶちゃんに診てもらったが毒の類では無かったと。
「治るんですか?それ……」
「分からんと胡蝶には言われたな。
毒ではないからどうする事もできないそうだ。」
まじか〜……
「不便じゃないですか?」
「物凄く不便だ。むしろ不便じゃないように見えるか?」
小芭内さんはそう言うと、とろろ昆布汁を飲み干して「けふ…」と息を吐いて「美味かった。ごちそうさま」と言ってくれた。
それにしても、いつもの如く悪態をつくところは小芭内さんなんだけれども、見目が子供なだけに非常に可愛い。
「、何をプルプルと震えている?
言いたいことがあるなら隠さず言え」
「〜〜〜〜〜っ!!」
ああ、もう我慢できない。