第5章 ❀貴方とならどんな事でも
小芭内さんは私の額にキスをすると、サッと隊服を気直して扉のドアノブに手をかける。
ガチャッ……
「!開いている……何とも気持ち悪いな…だから鬼など大嫌いだ」
小芭内さんは、何処から現れたのか分からないタオルケットで私を拭くと、隊服を着せてくれた。
そして私を横抱きにする。
「早く鬼を倒して屋敷へ戻ろう。
横になった方がいい。」
そうして私達は奇妙なその空間から脱出した。
ちなみにあの部屋から出た瞬間、
鬼が気持ちの悪い笑い方をしながら私達が居た部屋の壁に顔をつけていたので、小芭内さんが問答無用で頸を跳ねました。
どうやら見られていたらしいです。
〜完〜