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【呪術廻戦】廻る日の青

第1章 もしも運命があるのなら





「今日からお前達のクラスメイトになるみょうじだ!!宜しく頼む!!」


夜蛾の大きな声が教室中に響いて、生徒達ははっと我に帰る。そんな三人の視線を受けて、新入生は誰とも目を合わせる事なく口を開いた。


『……みょうじなまえ。よろしく』


無愛想にそう言ってから、なまえは空いている席に静かに腰掛けた。隣の五条が、そんな彼女をじっと見つめながら口を開く。


「オイオイ、オイオイオイ。えらいふてぶてしいな」


悪絡みするように隣でそう言う五条を、なまえはじろりと睨みつけるようにして答えた。


『……アンタらが最近最強だとかなんだとか噂のゴジョーとゲトーとかいう二人?』

「あ"?だったら何?」

『ふうん』


不服そうに呟いてから、なまえはじろりと五条のサングラス越しに見える青い眼を見つめて、続けた。


『言っとくけど、今日から私が"最強"だから』

「は?」


ビシッとそう言い切って五条を指差したなまえに、五条はポカンと口を開けてから、やがてぷっと盛大に吹き出した。


「ンッハハハハハハ!傑、今の聞いた!?コイツまじウケる」

「…クッ……クク、笑うなよ、悟。失礼だろ」


爆笑する五条に、笑いを堪えられていない夏油。そんな二人の姿に、なまえは怒ったように顔を真っ赤にして言った。


『何がおかしい!?』

「ククッ、ヤバイな、マジかコイツ」

『このクソグラサン野郎、表出ろよ、今すぐ証明してやる』

「アハハハハ、こんなヒョロっこいチビが俺とやり合おうって?百億年早くない?」

『バカにすんな!勝負しろ!!』

「まぁまぁ、入学初日から喧嘩はやめとけお前達」


呆れたように言う夜蛾。夏油と家入は、五条となまえのやり取りを横で聞きながら笑い転げている。仲良くなるどころかクラスメイトとして打ち解けるまでには、随分と時間がかかりそうだ。ため息を吐きながら、夜蛾は続けた。


「悟、いつまでも意地悪してないで手合わせしてやったらどうだ」


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