第3章 無限列車編
小春side
身体が重くて……動くのも出来ない……
私は…そうだ。
無限列車で戦って、隠の人に運んでもらってる時に眠ったんだ。なら今はきっと、蝶屋敷
宇髄「さっさと起きやがれ、小春。」
師範…?
甘「小春ちゃあああん」
伊黒「甘露寺が困っている。早く起きろ。」
蜜璃ちゃんと伊黒さんの声もする。しのぶちゃんもいるみたい。
皆…私を心配してくれてるの…?
お願い。そんなに悲しい声をしないで。
そう思って必死に力を込めた。すると少しだけ指先が動いた感覚がした。
宇髄「…!!胡蝶、小春の手が動いたぞ!」
そして静かに重たいまぶたを上げていった。
甘「小春ちゃん!?」
しのぶ「小春さん聞こえますか?」
ゆっくり頷く。動かすのが難しいため震えながらしのぶちゃんの手を取って、指先で言葉を伝えた。
『“炭治郎くん達は…?”』
しのぶ「大丈夫ですよ、3人ともまだ寝ていますが、」
良かったとホッとして、身体を起こした。