第2章 唄柱
小春side
明るい部屋 小鳥のさえずり 知らない匂い
何も覚えていない
『(ここは……)』
重たい瞼を開けて寝転がった状態で辺りを見回した。やはりこの間までいた小屋の中ではない。
ガラッ…
須磨「……」
『……』
須磨「……えええええええ!!?!!?!」
彼女が叫ぶと上の方からドタドタと音がしている。
家の住人はこの人だけではないらしい
まきを「うるっさいよ、須磨!!」
雛鶴「そうですよ!怪我人がいるんだから静か…に……
え、目を覚ましたんですか!?」
須磨「…だからっ…びっくりしてぇ……」
まきを「あんた3日も寝てたんだよ?」
3日。そんなに寝ていたのか。
それなら早く“お兄ちゃんを助けないと”
そう思って私は布団から出てこの屋敷を出ようと歩き始めた
須磨「え!?まだダメです!!傷が治ってないんだから安静にしてください!!」
傷…?そんなのお兄ちゃんの方がよっぽど痛いよ
早く助けに行かないと行けない
ドンッ!!
何かとぶつかった
宇髄「おっ、目ェ覚めたか!!」