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モノクローム【NARUTO】

第38章 ファン1000名様突破記念 読み切り




「…… “ アッチ ” の方が凄いってよ」

「な、なんだ、随分明け透けだな!なあカカシ!!」

さらにニヤニヤするアスマと、元々 大きな目を目をもっと大きくするガイ。

「ふぅん。ま、それはべつにいいや」

「「いいのかよ!!」」

夜伽が下手だと言われてしまうならまだしも、満足してもらえてたのなら何よりだ。それこそ、男冥利に尽きるというもの。

「でもま…そんな方面ばかり熟練されてもねぇ」

「それより、次は一体どんな女落とすんですか?カカシ大先生様ー」

アスマが茶化すように笑って言う。

「うーん、特に好みってのは無いけど…。
でもま、料理が上手くて一緒にいて楽しくて…。あと出来れば、俺との夜の生活を人に話さない子がいいかな」

俺が指折り条件を考えて伝えると、違いない!と二人は大声で笑うのだった。


なんだか褒められて嬉しいやら、でも内容が内容だけに情け無いやら…。複雑な気持ちで、俺は2本目の焼き鳥を口に放り込む。

「あーーー!!おいカカシ!!」

耳をつんざく野太いガイの悲鳴に、俺は思わず耳を塞ぐ。

「ちょ、なに、どうしたの!」

すると彼は、わなわなと震える指先を、俺が持っている串に向けるのだった。

「そ、その焼き鳥は俺の取り分だ!」

「え…まさか、お前そんな事であの悲鳴」

「そんな事とはなんだ!!
いいかカカシよ!この皿には三本焼き鳥がたしかにあった!それをアスマとお前が、まず一本ずつ食ったよな!?そしたら自ずと残りの一本は俺の物だ!なのにどうして最後の一本までお前が食う!?」

つまりは……
アスマ一本。ガイ0本。俺が二本…。それだけの事でコイツはここまで憤慨してるというのか。

「…はぁ。馬鹿馬鹿しい。そんなのまた頼めば良い事でしょ」

俺は大将に向かって、追加の焼き鳥をお願いした。

狭い店内。俺達のやりとりは大将に既に筒抜けだった。俺の注文を受けた彼は、笑いながらも急ピッチで調理に取り掛かってくれた。

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