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モノクローム【NARUTO】

第38章 ファン1000名様突破記念 読み切り





「お。思ったより早かったなカカシ」

「我がライバルの敵ではなかったという事だな!流石だ!」

既に居酒屋に到着している、アスマとガイ。俺も同じテーブル席に腰を下ろした。
ちらりと時計に視線をやると、今は約束の時刻三十分を過ぎたところ。二人の言う通り、予定よりは早く着く事が出来た。

「ま、今回は楽な仕事だったかな」

結局あの後、敵を排除したものの。命のやり取りとは言えないような戦闘にしかならなかった。
べつに俺は戦闘狂ではないので、それはそれで何よりなのだが。

毎回このくらいの難易度の任務なら、俺にとって女性はいよいよ必要のない存在かも…。なんて考えてしまう。


「ところでよ」

近頃寒くなってきたという事で、熱燗をやりながらアスマが口を開く。

「また女に振られたらしいな。おめでとさん」

「え、なんでもう知ってるの。耳早すぎじゃない?」

「おお!失恋記録更新というわけか!ははっ」

今朝の事がどうしてもう二人の耳に入っているのか。ちなみに、そんな不名誉な記録は全くもって更新したくはない。

「どうしてかって?そりゃお前…本人が触れ回ってるからだ。人から人へ、かなり噂になってるぞ」

「あぁ。俺も聞いたぞ。あんな最低な男、こっちから別れてやったってな!
今度は一体何をしたんだカカシよ」

人が別れをまた一つ重ねたというのに、二人ともどうしてこうも嬉々とした表情なのだろう。
別に隠すつもりもないので、今朝の出来事をそのまま伝える。

「修行と私、どっちが大事なのって聞かれたから。修行って言ったらビンタ飛んできた」避けたけど

「ん?またそれか!なんかそのセリフ、前にも聞いたぞ」

ガイの言う通りだ。その理由で振られる事自体は、別に初めてってわけでもない。

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