第37章 ピックアップ記念 読み切り
『あ、そういえば私着物だったの忘れてましたよ。一日中この格好だったんでもう慣れちゃって…。
これ、ミナトさんからのプレゼントらしいです』
そう言うと、カカシとサスケは顔を見合わせた。
カ「…プレゼントなら、俺だって用意してるんだからね!」
サ「当然だ」
サスケはそう言うと、ポケットから小箱を取り出した。
そしてそれをパカっと開けると、中からは可愛らしいネックレスが出て来た。
『え…これ、私に?』
こくりと頷くサスケ。
サ「…これを買うのは、少し恥ずかしかった。客はざわつくし店員はアレコレうるさいし」
きっと客も店員も、彼がどんな物を誰に送るか気になって仕方がなかったのだろう。
サスケは有名だし目立つ…。イケメンだから。
多分、ネックレスじゃなくて指輪だったらもっと騒ぎになっていたに違いない。
『…ありがとう。綺麗だね、すごく嬉しい』
私はサスケから、ハートをモチーフにしたピンクゴールドのネックレスを受け取ると。すぐにそれを身に付ける。
サ「…良かった。やはりよく似合う」
『えへへ、ありがとう』
カ「サスケは可愛いなぁ。可愛い。ネックレスかー、うんうん。年相応で大変結構だね」
サ「…」イラ
『じゃあそういう はたけさんは、何を用意してくれたんですか?』
カカシは ふふんと得意げに笑うと、懐から綺麗なリボンを取り出した。
私とサスケはワクワクしながら様子を見守る。
そのリボンを…カカシは自分の髪に蝶々結びで飾った。
カ「ということでプレゼントは…俺♡」
サ「……きつ」
カ「おいサスケ、これはな、大人だからこそ出来る芸当なんだぞ」きつくない
『…はたけさん、あの、非常に言いにくいのですが…
セツナと被っちゃってます』モロに
カ「うっそぉ!」