第37章 ピックアップ記念 読み切り
『あー鹿可愛かったなぁ…ありがとうシカマル君!素敵な場所に連れて行ってくれて』
シ「いや、ってか、見た目通りだな」
『ん?何が?』
シ「べつに。ただ、アンタは動物が好きそうだと思っただけだ」
私と彼は、森を後にして再び街へと向かう。その最中、背後から私の名を呼ぶ男の声。
セ「エリ。元気そうだな」
『?』
シ「お前は…セツナ!?」
『び、びっくりした…、でもセツナも元気そうで良かった!
ほんと久しぶり。時影に就任して忙しいだろうに、会いに来てくれたの?』
セ「あぁ、その通り。わざわざ会いに来てやったぜ」
シ「本当に五影を六影にしちまったんだから…お前実は凄い奴だったんだな」
セ「…いいな、お前に褒められるの悪くねぇ」もっと褒めろ讃えろ
シ「二度と言わねぇ」
そう。セツナは自らの野望を叶えた。
時ノ里を拡大、まとめ上げ。ついには五影全員に、新たに “ 時影 ” を名乗る事を認めさせたのだ。
それは、決して並大抵の努力では叶わなかった事だろう。
『それで?その今を輝く時影様が、何か用事?』
セ「そうだった。わざわざ遠路はるばる祝いに来てやったんだよ」
『出た出た。今日もう何回も聞いた台詞』
セ「プレゼントは…、この俺様自身だ」
『………無い。無いわぁ。
せっかく本編であれだけ格好良くフェードアウトしたのに…こんな再登場無いわぁ』
セ「!?うっせぇ!///」俺だってちょっと恥ずかしかったわ!
シ「つか、プレゼントは自分って…相変わらずの俺様かよ」げんなり
セ「だから俺様だっつってんだろ!何聞いてたんだよ お前馬鹿か!」
セツナとシカマルは、ゴリゴリと互いの額を押し付けあって睨み合っている。
シ「別に自分の事、賢いって言うつもりはねーけど お前に馬鹿呼ばわりされるのは腹立つわ」
セ「おぉじゃあもっと言ってやる、馬鹿馬鹿馬鹿」
シ「うるせぇしめんどくせぇ!!」あぁ!