第33章 帰郷と目論みと、光と闇と
『えっと……サ、サスケ君にとって…私が全く必要なくなったら…とか?』
サスケが少しでも私を好いてくれて、必要としてくれている間は。
私は誰も選ばないと決めていた。
例えそれがカカシであってもミナトであっても。
「そうなんですよ先生…。彼女、ずっとこの調子なんです。
何故か そこだけは絶対に譲らなくて」
カカシの嘆きになど耳も貸さず、ミナトは私への質問を続ける。
「って事は、サスケが例えば誰か他の人と結婚したとしたら…
君は、自分の色恋に目を向けるという事?」
『……まぁ、そうです、ね』
そうなってしまったら、そうなってしまったで
寂しいかもしれないな。などと想像する私。
「………なんだ、そうなんだー。全然待てる!
よかった。俺はまた、君には結婚願望がないのかと思っちゃったよ」あはは
「あはは、って先生…サスケが結婚って…。
仮にサスケがエリ以外の女性を選んだとして…。まぁ、それも可能性薄そうですけど…。
それって一体何年後になるか分かったもんじゃありませんよ?」
うーーん……ミナトは……
「あはは、せいぜい五年とか十年でしょ!
そんなのすぐだよ、すぐ。
それくらい待ってられなくてどうするの。なんだかんだカカシもまだまだ若いなぁ」ははっ
本当に、一体何歳なんだろうか…。