第24章 エメラルドと瞬と、酒乱と酒乱と
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『あははは!!イルカ先生!やっぱりめちゃくちゃ三つ編み似合いますよー///』
「ええ、ほんとーれすか?やったー、褒められちゃいましたー///」
「ほ、ほんとだ!あはは、似合う似合う!可愛すぎて抱けるレベルだ///」
普段飲み慣れない種類の酒だったという事もあり、私たちはあっという間にヘベレケになってしまっていた。
まさにここはカオスフィールド。
ミナトの命令によって、髪を下ろしたイルカ。
私がその髪を編んで三つ編みを施した。
ミナトはミナトで、強引に私を膝の上に乗せてさっきからずっと笑っている。
私はというと、
『酔って寝てる人の手をぬるま湯に浸すと、高確率で漏らすらしいですよ///これまじでー』
「あははは!何んれふかそれ!面白いー///」
「今度カカシにしこたま飲ましてやってみよ!」
謎の無駄な豆知識を披露しまくっていた。
そして、夜が明けた。
『…ぁ、う。重、い…』
私が目を覚ますと、いつも広々としているベットがとても狭かった。
それもそのはず。今日は三人で一つのベットに入っていたのだから。
『………!!!っな』
私の腕の上にはミナトが。腹部あたりにしがみついているのはイルカ。
二人とも気持ち良さそうにスヤスヤ眠っている。
『お、起きて下さいっっ///』
私は身動きが出来ず、取り敢えず出来るだけ大きな声を張り上げた。
「ん…、ぅ。あたた、かい…」むにゃ
「ん、、エリ…嘘、ついたね…漏らすって言ったのに…君は漏らさなかっ」
『なっ///あ、あなた私が寝てる間に実験しましたね!?』最低だっ
「っは!!こ、ここは」
『おはようございます。ここはカカシ亭ですよ』
私の顔を見て、真っ青になるイルカ。そして
「…まだ寝る」
呑気なミナト。
『起きて下さい!!もう八時なんです!!』
「「!!」」
「じ、授業!!」
「会議!」
やっとの事で現実を見てくれた二人は、すぐさま準備をして。家を飛び出すように出勤したのだった。