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モノクローム【NARUTO】

第21章 イブとヤキモチと、報いと長期戦と




『は、はたけさん!』失礼では…

「はいはい。邪魔者はすぐ退散するわよ!

あんたが最近その子に熱上げてるのは、もう有名な話だし…。

あーでも、ちょっとだけいい?この間私も、あの里に潜入調査に行ったの。その時の話をしておきたいんだけど」

紅が、チラリと私を見る。おそらく、極秘情報なのであろう。私が聞いてはいけない話だというのはすぐに察しがつく。

『あ、どうぞ!私はそこの店で時間潰してます』

「エリ…ごめんね」

小間物屋を指差す私に。
すぐ戻るから。と、申し訳無さそうに告げ。紅とカカシは真剣な表情で話を始めた。


こういった事は、今に始まったわけではない。彼と一緒にいると多々あった。例え同じ家に住んでいたとしても、周りから見れば私は部外者なのだ。

当たり前だ。所詮、私などには踏み入れる事の出来ない忍の世界。仕方がないのだ。やはり、少し寂しい気持ちにはなるのだが。


ドン。

と、誰かの背中にぶつかってしまう。
私がぼーっと、考え事をしながら歩いていたせいである。

『ご、ごめんなさい!少しぼーっとしてしまっ』

「それはいけないなあ!!もしかして体調が優れないのか!?」

『え!っきゃ///』

瞬間的に、ぶつかった男性に抱き上げられてしまう。どうやら彼は、私が貧血か何かでぼーっとしてしまったと勘違いしているらしい。

「大丈夫だ!俺に任せているといいぞ!すぐに病院に連れて行ってやるからな!!」

『ち、違!は、話を聞いて下さい!』

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