第19章 見舞いとミスジと、鳥と休息と
『もっと、はたけさんに幸せになって欲しい』
「え?」
『昨日のはたけさんを見てて思った事があります。
はたけさん、危険な任務の後は、情緒が不安定になるのではないですか?』
「…いや、まぁ、不安定…というかなんと言うか…」君に会いたかっただけというか
『その…これは私の勝手な予想なんですが…。
はたけさんは、人との触れ合いを欲しているのではないかと』
「はい。俺は情緒が不安定です」きっぱり
歯切れの悪かったカカシが、急にハキハキと言い切った。
『それなら、私を使って下さい。
ハグなら私やサスケ君とすればいいですし』
「サスケは違うかなぁ。うん」
『Sランク任務の後、生きた心地がしなくって、
キ、キスが、したいと言うのなら…私としましょう。
それで、貴方が自分の生を感じられるというのなら。私はいくらでも協力します』
私は、自分の胸に手を当てて。カカシに詰め寄る。
「え!?いいの?」
『いいですけど!昨日みたいな、その…
激しいキスは遠慮頂いて…出来れば挨拶のような、可愛いキスで…』
「挨拶でキスって…エリは凄い事を言うね…」
あーそうか。
挨拶でキス。などという常識は、私の世界の…しかも外国でのみ通用する文言だったか。
『と、とにかく!この話はそういう事です!
朝ごはん、持って来ますから待ってて下さいね』
「…はい」逃げた