第9章 命の使い道と、運命とプロポーズと
『あ、いえ…それは遠慮します』
「一秒で振られた!!!」ガン
「……」
ミナトの突然のプロポーズ。しかしそんな言葉を、鵜呑みに出来るほど私は子供ではない。
『あの、ミナトさん。私本当にこの世界に来られて嬉しいんです。
だから ここに突然私を呼んだ事に対して、変な気を使われる事はないんですよ?』
優しくて、責任感の強いミナトの事だ。
理不尽に口寄せをした責任を取ろうとしているのではないだろうか。
俺が面倒を見ないと。俺が養わないと。
俺がこの世界に呼んでしまったのだから…。
と、考えていると私は踏んだ。
「気を使…?こ、この子何言ってるのかな」
「先生、諦めて下さい。エリはそういう人種なんです」にぶにぶ星の子なんです
「あぁ……そういう人種かぁ」にぶにぶ人かぁ
『あの、またなにかお二人で失礼な話していますよね?』
ミナトは、頭をガリガリと掻いた。
「分かったよ。じゃぁ鈍い君にも理解できるように噛み砕いて、全部白状しよう」
「ちょ、待、先生!俺の存在忘れてません?!」
「じゃぁ空気読んで帰ってよカカシは。
君、俺の幸せの為なら、いくらでも協力してくれるんでしょ?」気きかせなさい
「えーと…、いや…それが…
そういうわけにもいかない状況になっている、と言いますか…」嫌です
??。二人は本当に、なんの話をしているのか。