第4章 ブレスレット
「続きしていい?」
唇同士が離れると、お兄ちゃんがそう言ってきた。
「入れないから」
うん、と頷くとお兄ちゃんの手は私の太ももに触れた。
優しくて、手つきは撫でるような触り方。
その手はスカートの中に入る。
『待って……っ』
お兄ちゃんに触れられる度にぞくぞくする。
久しぶりにこんな事するから恥ずかしい。
「どうして?」
お兄ちゃんは手を止めて私に問いかけた。
『はず、かしい……』
小さな声で答えた。
「いや?」
『いやじゃ…ない、けど……』
もう一度お兄ちゃんは私に唇を当てた。さっきと同じ触れるだけのキスだった。
もう片方の手はシャツの中に入って、その手は私の胸の膨らみを包んだ。
その途端に私は小さな悲鳴をあげた。