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【文豪ストレイドッグス】私と兄

第4章 ブレスレット



がなんて言おう、と考えている間に太宰はの腰に手を伸ばした。


『ま、待って!』


太宰を止めようとするが、太宰は手をの腰にまわす。


「待たないよ。何も答えてくれないのは酷いじゃないか。だからお仕置しないと」


それを聞いた瞬間は蒼白になり、太宰から逃げようするが、太宰に腰と手を掴まれて逃げれそうにもない。


『ゆ、許してくださいっ、お願いします!離し──』


離して欲しいと頼む前に、唇に何かが触れて遮られた。


『……っ!?』


太宰の唇と自分の唇が重なっている事を理解するのに数秒はかかった。


直ぐに唇は離れたが、は頭が真っ白でいた。


「口紅をプレゼントする意味は?」


『え?』


キスした直後に言わたものだから、驚いた。


「口紅を贈る意味だよ。それは聞いていないかい?」


それを言われてはブレスレットをプレゼントされた時の事を思い出す。


── 口紅もいいかなと思ったんだけれど、こっちの方がいいかなって


太宰の言葉を思い出したが、どういう事かまだ分からない。


「キスしたい、って意味だよ」


──これで一つ勉強になったね


と言って太宰は、もう一度の唇を奪った。


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